アーカイブ | 10月 2016

  • ガイドラインによる食事療法等とミカルディス

    生活習慣病の代表ともいえる高血圧は世界的な問題となっており、その治療のガイドラインが世界に向けて発信されています。日本においても成人の4割に相当する4000万人を越える人が高血圧であると言われており、世界的なガイドラインに沿った高血圧治療ガイドラインを定めて、各医療機関に診療と治療に当たってもらっている現状があります。ガイドラインおいてはまずは高血圧の基準に照らし合わせて高血圧となった際には食事療法や運動療法を行うのが原則となっており、それによる改善が見られなかった場合に薬物治療を開始するということになっています。その薬物治療に用いる治療薬についても定めがあり、カルシウム拮抗薬やβ遮断薬、ACE阻害剤やアンジオテンシン受容体拮抗薬などが第一選択薬として比較的広く選択できるようになっています。そのうちの一つである、アンジオテンシン受容体拮抗薬として名高いのがミカルディスであり、降圧治療において広く用いられるようになっています。特にガイドラインで指示されている糖尿病の患者における降圧治療の第一選択薬としては不動の位置を占めるようになってきています。ミカルディスには他のアンジオテンシン受容体拮抗薬にはない糖尿病の予防や改善に寄与する効果があり、インスリン抵抗性を改善することができるとされているからです。ミカルディスなどによる降圧治療が行われるようになっても食事療法や運動療法は継続していくことになります。これは降圧剤は血圧を下げることができるだけであって、本質的な高血圧の治療にはならないからであり、生活習慣の改善を通して降圧剤を使用しなくても血圧が正常になるようにしていくことが不可欠だからです。