アーカイブ | 7月 2016

  • 予防に使うミカルディス

    高血圧の治療においてはミカルディスを使用するということがだんだんと多くなってきました。生活習慣病として知られる高血圧はその原因が判然としないものであり、二次性の高血圧のように原因疾患が特定できるものではありません。生活習慣の中の何かが原因となっていて血圧が高い状態になってしまっているというものであるとされています。その生活習慣の影響で脂質異常症や糖尿病なども併発しやすいことが知られており、高血圧による心臓や血管、腎臓などへの負担がそれを加速させてしまうと言われています。そのため、ミカルディスのような降圧剤を使用することによって血圧を目標域まで下げることにより心臓、血管、腎臓への負担を軽減することにより糖尿病などの併発を予防することができるようにするというのが治療方針として一般的に行われています。一方、ミカルディスには他の降圧剤にはあまり見られないこれ以上の予防効果もあることが知られるようになりました。脂肪細胞に対してPPARγを活性化することを通してアディポネクチンの分泌を促すことができるということが判明したからです。アディポネクチンによって血管修復、動脈硬化や心肥大の抑制、インスリン抵抗性の改善などが起こるということが判明しています。そのため、血管や心臓、腎臓を保護する働きを示し、動脈硬化や心不全、糖尿病などの予防に効果的に作用するとされています。そういった影響もあってミカルディスを合併症の予防のために使うという考え方が広まってきており、医療機関において使用されることが多くなってきているのが現状です。高血圧はそれ自体に自覚症状がないものの、合併症のリスクが高い疾患であることから予防の考え方が大切だからです。